自動運転バスの
エクステリア・デザインコンペ
- 「自動運転」って何だと思う?
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この質問に、皆さんはどう答えるでしょうか。「簡単にどこにでもいける」「とても安全」「近未来的なすごい技術」。そのどれもが正解かもしれませんが、現時点では「人間とは少しちがう運転をすることもある」ということも理解しておくことが大事かもしれません。
- どんなところが人間とちがうの?
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自動運転はまだ開発途上の技術で、「まだ起こっていない危険」を予測する能力は人間ほど成熟していないところもあります。また、自動運転車は安全が確認できるまで動き出すことができません。つまり、自動運転車は「なにが起こるかわからないから、どんなことがあっても大丈夫なように運転しよう」と考えて人間のドライバーよりもずっと慎重に走るかもしれないのです。
- 人間とちがう運転だと問題があるの?
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自動運転車が「人間とは少しちがう運転」をすることを知らないドライバーが自動運転車の周辺を走ることになると、その「人間とは少しちがう運転」に不満を持つドライバーがいるかもしれません。不満を持ったドライバーが自動運転車にいじわるな気持で運転をしてしまうと、危ない状況になりかねません。
- どうすれば解決するの?
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もちろん自動運転の技術が今よりももっと進歩し、丁寧で安全な人間のドライバーとほとんど同じような運転ができるようになれば解決されます。しかし、それは少し先の話です。今の私たちは、自動運転は人間とは少しちがうことを理解することと、 “自動運転車を優しく受け入れる”ことも大事です。
- 自動運転車のデザイン
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私たちは“自動運転車を周囲に優しく受け入れてもらう”ために、見た目も重要であると考えています。例えば、未来予想図に出てくるような、スタイリッシュなデザインの自動運転車を見た人はきっと、「すごく高性能」と感じることでしょう。そんな高性能な車が人間にとって違和感のある運転をすると、周囲の期待を裏切ることになり、不満の原因になるかもしれません。
- 求められる自動運転バスのデザイン
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私たちは、自動運転バスがぎこちない運転をしたとき、幼くかわいらしい外見や、レトロで不具合もあり得る(許せる)外見であれば、見た目と実際の動きとのギャップが少なく、周囲の人たちに受け入れてもらいやすいという研究成果を得ました。また、自動運転バスが走る地域の特徴とデザインが調和していることで、地域の方々からの理解を得られるものと考えています。このデザインコンペでは、自動運転バスが周囲のドライバーや地域社会から優しく受け入れられるようなデザインを募集します。